ユーカリグロブルス精油(天然のアロマオイル・エッセンシャルオイル)は、沢山あるユーカリの種類の1つ。
一般の香りを楽しむイギリス式アロマセラピーで”ユーカリ”と言われるのはこのユーカリグロブルスのこと。
精油成分を分析して処方する、フランス式のアロマテラピーでは、ユーカリラディアータが使われることが多い。
ユーカリグロブルス精油の主な薬効成分はこちら。
- 免疫促進
- 咳を鎮める作用
- 痰を出しやすくする作用
- 抗炎症
免疫促進作用の1.8シネオールを多く含有していて風邪の初期症状の緩和などに使えます、抗アレルギー作用となる免疫調整作用も相乗効果で使えるユーカリラディアータがメディカルアロマではよく使われます。
スッキリした香りから、鼻をスッキリさせるために焚かれることもありますが、薬効成分は主に、抗カタル・去痰作用と言って、のどの炎症や淡を出す作用です。
ユーカリには沢山の種類があり、種類ごとに含有成分が全く違うので、気になる方はこちらの記事もどうぞ。
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この記事では、ユーカリグロブルス精油の詳しい効果効能や、禁忌、幼児から使えるのかどうか、などをご紹介します!
ユーカリグロブルス精油(アロマオイル)の効果効能
植物の特徴
ユーカリグロブルスは一番代表的なユーカリで、ユーカリブルーガムとも言われます。オーストラリアやスペインが主な産地。
オーストラリアの先住民であるアボリジニは、古くからこの植物を「キノ」と呼んで薬草として利用しており、傷を治す際にこの木の葉を巻いていました。
ギリシャ語で「よく覆った」を意味するユーカリ・グロブルス。生命力が非常に強く、50mほどの高さまで早く成長する常緑高木です。
ユーカリには非常に多くの種類が存在し、アロマテラピーでは数種類が利用されていますが、香りを楽しむイギリス式のアロマセラピーでは、ユーカリ・グロブルスが最も一般的に使用されています。
精油名 | ユーカリグロブルス |
学名 | Eucalyptus globulus |
科名 | フトモモ科ユーカリ属 |
蒸留部位 | 葉 |
主な産地 | 中国、スペイン、ポルトガル、インド |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
ユーカリグロブルス精油の薬効成分
薬効成分の含有量
1,8-シネオールが大半を占めるのが特徴です。そのため香りは強いスッとした刺激のある香り。
風邪の初期症状の緩和や、痰を切り、鼻水や鼻づまりを解消する作用や、咳を鎮める鎮咳作用があり、鼻やのどの呼吸器系のトラブルに優れた効果を発揮しますが、メディカルアロマテラピーでは、アレルギー性鼻炎・咳にもより効果を発揮するユーカリラディアータが使われています。
また、免疫を強化する働きもあるので、風邪やインフルエンザの初期症状に利用すると回復が早まります。
75% 酸化物 | 75% 1.8シネオール ・免疫刺激・免疫促進 ・咳を鎮める ・痰を出しやすくする ・抗菌 ・抗炎症 |
20% モノテルペン炭化水素 | 8% α-ピネン ・血行を良くする →むくみや冷え性、脳血流を増やす ・強壮 |
8% リモネン ・鎮静 |
成分まとめ
- 主に1.8シネオールの免疫促進、喉に良い成分が使われる。
- 免疫促進作用から、風邪の初期症状の緩和にも使われる。
ユーカリグロブルス精油に禁忌はある?幼児は使える?
ユーカリグロブルス精油には皮膚刺激となる成分(ケトン・フェノール・芳香族アルデヒド)がほとんど含まれていないため、天然100%の信頼できる精油であれば禁忌はなく、幼児から使えます。
ただ、ユーカリグロブルス精油、ということではなく、どんな精油も添加物や農薬などが含まれている場合は注意が必要です。
香りを楽しむだけであれば、合成の精油でもあまり問題はありませんが、メディカルアロマテラピーで使用する場合は信頼できる精油を使いましょう。
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メディカルグレードのユーカリグロブルス精油
この様な薬効は香りだけを再現した合成のアロマオイルには含まれていません。
薬効成分は100%天然の精油(エッセンシャルオイル)に含まれていて、身体に塗る以上は農薬や防腐剤などが含まれない、メディカルグレードの精油を使う必要があります。
メディカルアロマテラピーで使える精油の選び方やおすすめブランドについてはこちらの記事もどうぞ。
最後までお読みいただきありがとうございました。