ティートゥリーはオーストラリアの先住民族であるアボリジニーが、カヌーの材料にしたり、傷や感染症を治す万能薬として幅広く利用していた植物です。
アボリジニーがこの木の葉をお茶にして飲んでいたことから、Tea Tree(ティー トゥリー)と呼ばれています。
芳香成分に含まれる1.8シネオールには、風邪やインフルエンザなどのウイルスによる感染症から身体を回復させる時、体の免疫を上げてくれる「免疫促進作用」の他、さまざまな薬効があります。
ティートゥリーの効果効能
植物の特徴
ティートゥリーはオーストラリアの限られた場所に生息している植物です。
フトモモ科の非常に生命力の強い木で、切り倒しても約2年ほどすると再び伐採できるほど成長が早く、木の高さは7メートルほどになり、小さい白い花を咲かせます。
精油名 | ティートゥリー |
学名 | Melaleuca alternifolia |
科名 | フトモモ科 |
蒸留部位 | 葉 |
主な産地 | オーストラリア、ザンビア、南アフリカ共和国 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
風邪やインフルエンザに効く!?ティートゥリーの薬効成分を徹底分析
ティートゥリーは本当に風邪やインフルエンザに効くのでしょうか?
ティートゥリーに含まれる1.8シネオールと言う成分には免疫を促進させる作用があり、身体が自分で回復しようとする免疫力をサポートしてくれる働きがあります。
風邪やインフルエンザそのものを治す、というよりは、身体が治そうとする免疫力をサポートする強い味方と考えた方が良さそうです。
45% モノテルペン炭化水素 | 25% γ-テルピネン ・自律神経の安定 ・不眠症 ・神経胃炎 |
10% α-テルピネン ・鬱滞除去(血行を良くする) ・静脈強壮 | |
5% パラシメン ・鎮痛 ・抗リウマチ ・抗菌 | |
45% モノテルペンアルコール | 40% テルピネン-4-ol ・副交感神経強化 |
5% 酸化物 | 5% 1.8シネオール ・免疫刺激 ・免疫促進 ・鎮咳(咳を鎮める) ・去痰(痰を出す) ・抗菌 ・抗炎症 |
- 1.8シネオールに免疫促進、鎮咳、去痰、抗菌、抗炎症などの、風邪や感染症に有効な作用がある
- 空気中では抗菌力が低下してしまうので、スプレーやスチームで撒いても効果はあまり期待できない。
詳しい含有量は、精油に添付されている成分分析表でご確認ください。
PRANAROMなどのメディカルグレード精油には、厚生省指定機関による成分分析表が添付されています。
ティートゥリーを使ったメディカルアロマレシピ
ティートゥリーを使った、風邪やインフルエンザなどの感染症に効果の期待できるレシピを紹介します。
免疫促進レシピ
病気やケガをしたときに体の中で働く免疫力:IgA、IgM抗体を上げる薬効成分があり、病気から回復するための自己免疫力をサポートする精油のブレンドレシピです。
今回はアロマ(精油)で免疫力を高める方法をご紹介します。フランス式のメディカルアロマテラピーでは、香りを嗅ぐのではなく、精油の芳香成分を分析して使います。精油の芳香成分に含まれる薬効成分の中から、免疫促進作用を多く持っている[…]
自然の抗生物質レシピ
オレガノオイルに、ティートゥリーなどの抗菌力や免疫力を上げる精油をプラスしたレシピについても書いてあります。
「オレガノカプセル」は、諸外国では市販され、天然の抗生物質として重宝されている天然精油を使った経口サプリです。 オレガノは精油の中でも一番抗菌力をあらわすフェノール係数が高く、イボやカンジダ、ウイルスや細菌、ニキビ[…]
メディカルグレードのティートゥリー精油
この様な薬効は香りだけを再現した合成のアロマオイルには含まれていません。
薬効成分は100%天然の精油(エッセンシャルオイル)に含まれていて、身体に塗る以上は農薬や防腐剤などが含まれない、メディカルグレードの精油を使う必要があります。
▽ティートゥリー精油
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