タイムには多数の種類とケモタイプ(異なる環境で育った場合に同じ学名の植物でも含有成分が変わる)が存在します。
タイムチモールもその1つで、精油成分の中でトップクラスの抗菌力を持ち、病院の院内感染対策として感染症の予防にも使われています。
強い抗菌力から、古代ローマ・ギリシャ時代から利用され、ミイラを防腐する際に使われたり、葉をいぶして浄化に使われたり、紙類の虫食い防止(駆虫)としても使われてきました。
また、鎮痛作用があり、頭痛や身体の炎症などの痛みを抑える精油としても使われます。
タイムチモールの効果効能
植物の特徴
タイムは多年草の低木で、10~40cm ほどの高さになる常緑種。日本では「タチジャコウソウ」のことを一般に「タイム」と呼ぶことが多い。
4-20ミリメートルほどの卵型の葉が対をなして全体に並ぶ。花は先端に集中していて、白、ピンク、紫などの花が咲く。タイムには沢山の種類とケモタイプ種があり、タイムチモールもその1つ。幹は一般的に細く、針金状のものもある。
精油名 | タイムチモール |
学名 | Thymus vulgaris CT6 (thymol) |
科名 | シソ科 |
蒸留部位 | 花、茎 |
主な産地 | フランス |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
タイムチモールの薬効成分を徹底分析
タイムチモールはタイムの中でフェノール類のチモールと言う成分を多く(40~60%程度)含む種類です。
45% フェノール | 40% チモール、カルバクロール ・抗リウマチ ・麻酔 ・抗菌 ・駆虫 ・鎮静 ・ニキビ ・気管支炎に効果 |
45% モノテルペン炭化水素 | 35% パラシメン ・鎮痛 ・抗リウマチ ・抗菌 |
- チモールとカルバクロールは抗菌力が強く、皮膚刺激が強いため原液では使えません。精油成分最大の抗菌力と強い抗微生物作用もあり、風邪やインフルエンザなどの感染症予防に最適です。
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- パラシメンが35%含まれ、高い鎮痛効果があり、頭痛や身体の炎症などの痛み止めに使われる。
天然精油に含まれる薬効成分はその年の天候等で変動します。上記の含有量は目安です。詳しい含有量は、精油に添付されている成分分析表でご確認ください。
PRANAROMなどのメディカルグレード精油には、厚生省指定機関による成分分析表が添付されています。
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