タイムチモールの効果効能|感染症の予防に!?精油の薬効成分を徹底分析!

  • 2020年2月6日
  • 2021年6月9日
  • タ行

タイムには多数の種類とケモタイプ(異なる環境で育った場合に同じ学名の植物でも含有成分が変わる)が存在します。

 

タイムチモールもその1つで、精油成分の中でトップクラスの抗菌力を持ち、病院の院内感染対策として感染症の予防にも使われています。

 

強い抗菌力から、古代ローマ・ギリシャ時代から利用され、ミイラを防腐する際に使われたり、葉をいぶして浄化に使われたり、紙類の虫食い防止(駆虫)としても使われてきました。

 

また、鎮痛作用があり、頭痛や身体の炎症などの痛みを抑える精油としても使われます。

 

タイムチモール精油の成分

 

タイムチモールの効果効能

植物の特徴

 

タイムは多年草の低木で、10~40cm  ほどの高さになる常緑種。日本では「タチジャコウソウ」のことを一般に「タイム」と呼ぶことが多い。

 

4-20ミリメートルほどの卵型の葉が対をなして全体に並ぶ。花は先端に集中していて、白、ピンク、紫などの花が咲く。タイムには沢山の種類とケモタイプ種があり、タイムチモールもその1つ。幹は一般的に細く、針金状のものもある。

 

精油名タイムチモール
学名Thymus vulgaris CT6 (thymol)
科名シソ科
蒸留部位花、茎
主な産地フランス
抽出方法水蒸気蒸留法

タイムチモールの薬効成分を徹底分析

 

タイムチモールはタイムの中でフェノール類のチモールと言う成分を多く(40~60%程度)含む種類です。

 

45% フェノール40% チモール、カルバクロール
・抗リウマチ
・麻酔
・抗菌
・駆虫
・鎮静
・ニキビ
・気管支炎に効果
45% モノテルペン炭化水素35% パラシメン
鎮痛
・抗リウマチ
抗菌

 

  • チモールとカルバクロールは抗菌力が強く、皮膚刺激が強いため原液では使えません。精油成分最大の抗菌力と強い抗微生物作用もあり、風邪やインフルエンザなどの感染症予防に最適です。

 

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  • パラシメンが35%含まれ、高い鎮痛効果があり、頭痛や身体の炎症などの痛み止めに使われる。

 

天然精油に含まれる薬効成分はその年の天候等で変動します。上記の含有量は目安です。詳しい含有量は、精油に添付されている成分分析表でご確認ください。
PRANAROMなどのメディカルグレード精油には、厚生省指定機関による成分分析表が添付されています。
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