ペストは、人類の歴史の中で最も致死率が高く、壊滅的な被害をもたらした感染病のひとつ。
ペストとは?
ペスト菌が感染することで起きる伝染病であり、致命率は非常に高く、60%から90%に達する。「黒死病」の名は、感染者の全身の皮膚が内出血によって紫黒色になることに由来する。
古来複数回の世界的大流行(パンデミック)が記録されており、ヨーロッパで猛威をふるったペストは、そのまま放置すると肺炎などの合併症によりほぼ100%の人が死亡し、たとえ治療を試みたとしても、当時の未熟な医療技術では十分な効果は出ず、死亡率は30%から60%に及んだ。イングランドやイタリアでは人口の8割が死亡し、全滅状態となった街や村もあった。参照:wikipedia
541年~767年頃、東ローマ帝国を中心に流行した際には、人口の約50%が死亡し、ローマ帝国の崩壊を早めた原因の1つと言われています。
また、14世紀頃大流行したペスト(黒死病)も同様で、わずか数年でヨーロッパ全体に広がり、特効薬もなく、西ヨーロッパでは人口の約60%もの人が亡くなったと言われています。
感染率も致死率も高い、恐ろしい感染症のペスト(黒死病)ですが、精油を扱う商人たちはペストにかからなかったことから、精油の持つ殺菌効果が注目を集めたそうです!
その他、医師たちが予防にハーブを使っていた記録も。
今回は、そんな怖い感染症のペスト予防に使われたハーブや精油について紐解いてみたいと思います。
次ページ:感染症のペストの予防に使われたハーブとは?
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