レモングラスは、トムヤムクンなどのアジア料理に使用されるとても有名なハーブ。日本ではレモンガヤ(檸檬茅)と呼ばれています。
ハーブティーではレモンの香りがして飲み安く、ハーブも育てやすいためとても人気です。
天然精油に含まれる薬効成分には主にこのような成分が。
- 鎮痛(弱い鎮痛作用)
- 鎮静
- 血管拡張作用
禁忌は信頼できる天然の精油であれば特にありません。
この記事で紹介するのは、
- レモングラス精油の効果効能や詳しい成分分析
- レモングラス精油を使ったおすすめブレンドレシピの作り方や使い方
それでは早速詳しく見ていきましょう。
レモングラス精油(アロマ)の効果効能とは?虫除け効果はある?
植物の特徴
インドやスリランカが原産のイネ科の植物で、草の丈が1.5mほどになる多年草です。
レモンの様なフレッシュな強い香りがあり、特に西インド産のものが香りが強いとされています。
インドでは古くから「チューマナ・ブールー」と呼ばれ、熱病や感染症に用いられたり、腫瘍の進行を食い止める効果があるとして利用されてきました。
他にも防虫剤や消臭効果があるとして幅広く使われていました。
学名のCymbopogonは、ギリシャ語で「小舟」を表すkymbeと、「ひげ」を表すpogonが組み合わさってできています。小穂の形が似ていることからきています。citratusは「レモンのような」という意味です。
精油名 | レモングラス、lemongrass |
学名 | Cybopogon citratus |
科名 | イネ科 |
蒸留部位 | 全草(根以外) |
主な産地 | 中国、ジャワ、グアテマラ、インド |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
レモングラス精油の効果効能
薬効成分の含有量
80% テルペン系アルデヒド | 45% ゲラ二アール 35% ネラール (上記の混合体:シトラール) ・弱鎮痛・鎮静 ・血管拡張 |
10% モノテルペン炭化水素 | 5% リモネン ・鎮静 ・肝細胞再生 ・腎機能促進 |
成分まとめ
- 鎮痛・鎮静効果は弱いので、ユーカリレモンと併せて(混ぜて)相乗効果を使うことが多い。
- 似た成分名のシトロネラールには昆虫忌避作用があるが、シトラール(ゲラ二アールとネラールの混合体)には無い。→虫除け効果は無い
- 血管拡張効果がある
虫除け効果は?
レモングラスには虫除け効果があると言われることがありますが、成分には昆虫忌避成分(蚊・ノミ・ダニ除け)となる「シトロネラール」は入っていません。
ゲラ二アールとネラールの混合体「シトラール」や「ネラール」は、「シトロネラール」と名前は似ていますが、昆虫忌避成分は無いので、虫よけにはユーカリレモン精油を使います。
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メディカルグレードのレモングラス精油
この様な薬効は香りだけを再現した合成のアロマオイルには含まれていません。
薬効成分は100%天然の精油(エッセンシャルオイル)に含まれていて、身体に塗る以上は農薬や防腐剤などが含まれない、メディカルグレードの精油を使う必要があります。
▽メディカルグレードのレモングラス精油
おすすめは、日本でも厚生省指定の機関で成分分析をしている、上記で紹介したPRANAROM社の精油ですが、メディカルアロマテラピーのレシピに使える精油の選び方については、こちらの記事もどうぞ。
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