今回は「花の女王」とも呼ばれるローズについて。
ローズは古くから愛の象徴として知られ、神話にもよく登場します。古代エジプトではクレオパトラが愛した花としても有名で、素晴らしい香りから、香料の原料としても愛されています。
バラの精油を採るには材料となる花びらが沢山必要となるため、天然精油の価格はとても高価になります。
精油やアロマオイルをOO滴、と書いてある時、1滴は何ミリなのでしょうか?精油(エッセンシャルオイル)1瓶に何滴入っているかが分かれば、1瓶の価格から1滴いくらなのかも分かりますね。 今回は、 精油[…]
採油方法によって採油量や精油名も違い、それぞれ価格や成分も異なりますので、記事ではそれぞれについて説明します。
ローズ精油の種類とは?
バラの採油率は非常に低く、精油1滴がバラの花200個分と言われており、1kgの精油を採取するのに必要なバラは4t。ローズの天然精油はとても高価なものになります。
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ローズ精油の種類
ローズ精油には2つの種類があります。
- ローズ、ローズオットー、ダマスクローズ
- ローズアブソリュート
ローズ、ローズオットー、ダマスクローズ
水蒸気蒸留法で抽出された精油は、「ローズ」、「ローズオットー」、「ダマスクローズ」などと呼ばれます。
ローズアブソリュート
通常は水蒸気蒸留法で抽出されますが、溶剤を使って精油を抽出する溶剤抽出法で採取した精油は「ローズアブソリュート」と呼ばれ、より多くの精油を抽出することができます。その為価格も少し安く購入することができます。
精油に含まれる薬効成分を医療に使うメディカルアロマテラピーでは、精油成分を経皮吸収させるため、溶剤を使うローズアブソリュート精油は使いません。
ローズ精油の効果効能とは?
植物の特徴|香水にも使われる人気の香り
ローズには沢山の種類がありますが、Rosa damascena(ダマスクローズ)が一般的です。ブルガリア、トルコ、イラン、モロッコなど様々な場所で栽培されていて、種類も多岐にわたります。
精油名 | ローズ、ダマスクローズ、ローズオットー | ローズアブソリュート |
学名 | Rosa damascena | |
科名 | バラ科 | |
蒸留部位 | 花 | |
主な産地 | チュニジア、モロッコ、イラン、イタリア | |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 | 溶剤抽出法 |
ローズの薬効成分を徹底調査!
成分は、ローズアブソリュートはバラの芳香成分であるフェニルエチルアルコールがメインになり、ローズオットーは筋肉弛緩作用のシトロネロールがメインです。
ローズ、ローズオットー、ダマスクローズ
70% モノテルペンアルコール | 40% シトロネロール ・筋肉弛緩 |
20% ゲラニオール ・抗菌(強) ・除菌 ・局部麻酔 ・抗感染 ・皮膚弾力回復 ・収斂 ・局部麻酔 | |
8% ネロール(ゲラ二異性体) ・皮膚弾力回復 | |
20% 炭化水素 | 10% ノナデカン |
5% エイネイコサン |
- メインは筋肉弛緩作用
- ゲラニオールとネラールは美肌効果
- ローズ精油は高価で、他の精油に安価で薬効成分が優れるものがあるため、メディカルアロマテラピーではあまり使われない精油です。
→スキンケアにはラベンダーアングスティフォリアが適している。 - 高価でも天然のローズ精油の香りを楽しみたい方向き。
ローズアブソリュート
芳香族アルコール | 65% フェニルエチルアルコール |
モノテルペンアルコール | 20% シトロネロール 10% ゲラニオール 5% ネロール |
溶剤を使うため、メディカルアロアテラピーではアブソリュートの精油は使用しませんが、水蒸気蒸留からできるローズオットーと、溶剤抽出からできるローズアブソリュートの大きな違いの1つとして、アブソリュートの方が溶剤を用いてより多くの香りの成分を抽出できます。
そのため、アブソリュートは深い香りになり、より芳香浴や香水、といった香りを楽しむ使い方に向いています。
今回は精油で作る、簡単な香水の作り方をご紹介します。市販されている合成香料で作られた香水は、香りが強く、長い間香るのが良いところですが、合成香料の香りが苦手な方にはきつく感じることもありますよね。天然のアロマオイル([…]
精油を使った香水の作り方
ローズは、「香りの女王」とも呼ばれていて、その素晴らしい香りから、高級香水や化粧品の原料としても使われる人気の香りです。
精油を使った香水の作り方はとても簡単なので、是非お試しください。
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メディカルグレードのローズ精油
この記事で紹介した成分分析表の薬効は、香りだけを再現した合成のアロマオイルには含まれていません。
薬効成分は100%天然の精油(エッセンシャルオイル)に含まれています。
香りを楽しむだけであれば合成のものでも構いませんが、天然にこだわる方や薬効成分を取り入れる場合は、農薬や防腐剤などが含まれない、メディカルグレードの精油を使う必要があります。
▽メディカルグレードのローズ精油(ローズ、ローズオットー、ダマスクローズ)
▽ローズアブソリュート精油(アブソリュートはメディカルでは使えません。)
おすすめは、日本でも厚生省指定の機関で成分分析をしている、上記で紹介したPRANAROM社の精油ですが、メディカルアロマテラピーのレシピに使える精油の選び方については、こちらの記事もどうぞ。
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