セージの効果効能|猫に使用禁止!?精油の薬効成分を徹底分析!

  • 2020年2月4日
  • 2021年6月9日
  • サ行

セージの天然精油に含まれる芳香成分には、スターアニスと同様にエストロゲン作用があります。

 

他にもホルモン様(よう)と言って、エストロゲン作用の芳香成分を持つ精油はありますが、セージの作用はその中でも強く、更年期障害、生理前症状、PMSなどに広く使われます。

 

セージ精油の成分

 

その他、セージには沢山の薬効成分がありますよ!

 

また、猫にセージを使ってはいけないという話がありますが、その根拠は?

ここではセージの薬効成分について詳しく分析してみたいと思います!

 

セージの効果効能

植物の特徴

 

セージには沢山の種類がありますが、精油で使われる一般的なセージは、学名Salvia officinalisと呼ばれるもの。シソ科、アサギリ属の多年草常緑低木で、高さ50-70cmほど。

 

地中海が原産で紫色の花を咲かせます。和名はヤクヨウサルビア。

 

古いアラビアのことわざに「庭にセージを植えているものが、どうして死ぬことができようか」とあり、古くから薬効に富む薬草として有名な植物です。

 

精油名セージ
学名Salvia officinalis
科名シソ科
蒸留部位花と茎葉
主な産地アルバニア、クロアチア
抽出方法水蒸気蒸留法

 

セージのさまざまな薬効成分を徹底分析!

 

セージはエストロゲン作用で有名ですが、その他にもたくさんの薬効成分を含んでいます。

 

55% ケトン35% α- ツヨン
・エストロゲン様
15% カンファー
・筋肉弛緩、殺虫、昆虫忌避
 5% β-ツヨン
・エストロゲン様
15% モノテルペン炭化水素 5% α-ピネン
・血行を良くする、強壮
 5%カンフェン
10% 酸化物10% 1.8シネオール
・免疫刺激、免疫促進
・鎮咳、去痰、抗菌、
・抗炎症
10% セスキテルペン炭化水素 5% β-カリオフィレン
・胃酸を抑えて胃を保護する

 

  • 女性ホルモンのエストロゲンと似た作用があります。α、βツヨンの総量も多いが、エストロゲン作用は精油の中で1番強い。

その他のエストロゲン作用を持つ精油 > スターアニス、クラリセージ、フェンネル

  • 風邪や感染症に効果があります。免疫促進作用に加え、鎮咳(咳を鎮める)作用があり、のどの痛みやリンパの腫れにも使われます。
  • 筋肉弛緩作用があり、筋肉痛にも効果的。
  • カンファーは樟脳のこと。タンスの虫よけに。蚊よけには使えません。
  • 消化促進作用があり、胃酸を抑えて胃粘膜を保護する働きもあります。

 

ペスト(黒死病)の予防として使われたハーブ

 

中世にヨーロッパで甚大な被害をもたらしたペスト(黒死病)の予防として、医師がマスクの中に詰めていた薬草の一つとして、カンファーが知られています。

 

セージに含まれるカンファーは感染症予防にも使われていたんです。

 

ペストはネズミの持った病気をノミ・ダニが媒介して運んだとされていることから、防ダニ・ノミ効果のあるカンファーが役立ったのかもしれませんね。

 

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猫にセージは使えない?

 

猫は人や犬と肝臓の消化機能が違い、セージに含まれるツヨンを分解する酵素が無く、肝臓に蓄積してしまいます。

 

香りを嗅ぐことには何も問題はありませんが、メディカルアロマテラピーのクラフトで経皮吸収等でセージを使うと血中から取り込むことになるので、注意が必要です。

 

猫にはセージは使わないでください。